分散型電源を導入した小規模系統の故障時におけるシステム動作の検討

摘要

近年，国内における再生可能エネルギーの導入量は固定価格買取制度（FIT)等の制度により増加傾向となっている。しかし，太陽光発電装置等における再生可能エネルギーは出力の不安定さや余剰電力発生といつた問題がある。今後このような電源が普及した場合，系統電力の安定性が損なわれるおそれがある。そこで，分散型電源や蓄電装置を統合させ制御するマイクログリッドが注目されている。これまで著者らは，分散型電源導入した小規模系統において、システムの運用'制御を検討してきた。ただし，これまでの検討においては，小規模系統内での検討であったため，系統への逆潮流を実施した場合については未検討であった。そこで，本論文では，潮流•逆潮流時において分散型電源を導入した小規模系統の故障時におけるシステム動作を検討したので報告する。