音によるヒューマン・エージェント・インタラクションのためのプロトタイプシステムの試作

摘要

近年, Papper1) やSota2) を筆頭に多くの対話型ロボットの研究, 開発が進められており, 人とロボットがコミュニケーションを行う場面は数多く存在するようになりつつある. また, 一対一の対話だけでなく複数ユーザや複数エージェントによるコミュニケーション3),4) も研究がなされている. このようなロボットやエージェントとのコミュニケーションで最も一般的なのは, 日本語などの自然言語による会話である.しかし, 音声認識や言語理解の点で難しい課題が少なくない.一方, 犬や猫などのペットは自然言語によるコミュニケーションが全くできないにも関わらず, 鳴き声の高さや長さなどから人間は親しみを感じたり, 敵意を感じることができると考える. このような, 自然言語を用いない音によるコミュニケーションによって, ペットに対して人間側が心を通わせていると考え, 家族の一員として扱われることもある.