アンカリング効果を考慮したMPEG-4 動画像における動画像の影響

摘要

近年、動画像符号化分野においてファイルサイズを抑え、画質を保持することを目的の一つとし、様々な手法が扱われている。しかしJPEGやMPEG-4 などの符号化では、人間の視覚特性を用いるものが多く、心理特性を用いるものは少ない。先行研究により、心理特性の一つであるアンカリング効果[1]を用いることで、動画像がより高い画質評価を得られることがわかっている[2]。また、情報量やS/N 比といった点からも同様の効果が得られることが明らかになっている。しかし先行研究ではJPEG 画像を連結させ、疑似的に動画像として再生している。