マイクロ波ドップラーセンサを用いた自動車外からの乗員生体計測システム

摘要

現在、自動車の普及は世界的に高まるにつれ、事故や犯罪も多く発生している。例をあげると車内に置き去りにされた乳幼児が、熱中症で亡くなるといった事例である[1]。また、陸続きの国境においては、自動車などの車両の中に隠れて不法入国や不法移民をする事例が多く発生し、アメリカには1200万人もの不法移民者がいるとされている [2]。以上のような問題を解決するためにデバイスにより無人で車内の人間の有無を検知する必要がある。近年、車内の人間の有無を検知するためのデバイスとして用いられているものは、X 線[3]や圧電セラミック[4]などがある。また、赤外焦伝センサ、カメラやサーモトレーサーなども考えられる。しかし、これはらのデバイスは駐車場などで車内の乗員生体計測には不向きな点がある。