施設の気密仕様に応じた気密試験方法の選択に関する研究(第2報)施設の気密性が各試験方法の結果に及ぼす影響

摘要

本報では、試験室の開口面積を任意に変化させることで、気密性の違いが各試験方法による結果に与える影響を考察した。得られた主な知見を以下に示す。 1.高い気密性を有する施設の場合、トレーサーガス法では開口面積の微小な差が試験誤差範囲に含まれてしまう可能性が示唆された。 2.圧力減衰法については、隙間面積が大きくなるほど初期試験圧を上げることが難しくなり、減衰速度も速くなることから、圧力差の記録間隔が測定精度に影響を与えると考えられた。