新潟市における新都市拠点形成プロセス:新潟駅南口と鳥屋野潟南部に着目して

摘要

高度成長期以降、多くの地方都市で新幹線開通に向けた駅前再開発が行われた。また、郊外大規模店舗の出店等の郊外開発により都市の郊外化が進hだ。これらの開発は都市構造を大きく変え、中心市街地衰退等の問題を引き起こしている。この様な全国的背景の中で、政令指定都市である新潟市でも高度経済成長期の新幹線開通や人口増加を背景に、郊外で「新潟駅南開発事業」「鳥屋野潟南部開発事業」の二つの都市拠点開発が行われた。これらは都市の郊外化を起こし中心市街地衰退の一因となった。　そこで本研究では「新潟駅南開発事業」・「鳥屋野潟南部開発事業」に着目する。この二つの事業の開発経緯における都市全体からみた問題点と現状を明らかにして各事業の今後の課題を整理し、地方中核都市の郊外都市拠点の今後の課題を考察する事を目的とする。