幼保連携施設の運営方法と諸室の配置特性幼保連携施設における多様な運営方法と平面構成その１

摘要

少子化や女性の社会進出等により、幼稚園が定員割れする一方で保育所の待機児童は増加し、就学前教育・保育の在り方が課題となっている。その中で、幼保一体化の制度が導入され始め、総合こども園(仮称)の推進が図られる予定である。しかし、具体的な運営方法は自治体や運営者に委ねられており施設毎に様々で、その在り方は試行錯誤の状態にある。したがって本研究では、幼保連携施設を対象に、連携の経緯や園児の所属区分、一日の保育の流れ等から多様な運営方法を整理すること、園舎や保育室等の平面構成及び使用状況の特性を捉えること、運営方法と園舎の構成を考慮した上で、諸室の相互関係を明らかにすることを目的とする。