緩衝空間の広がり・構成と空間評価の相関分析:緩衝空間の構成に関する研究（その7）

摘要

建築と外部空間を穏やかに連続させるような空間構成と人間の心理的な影響を明らかにすることは、建築と外部空間を含めたデザインを行う為の基礎的知見として重要である。本研究では、この外部と内部の性質を同時に持ち合わせた空間を「緩衝空間」と呼び、実空間での実験により、客観的に緩衝空間を定義していく。その上で、緩衝空間を構成する要素の特徴と心理的な影響、空間全体の印象について評価し、また詳細な構成のスケールを読み取ることでより具体的な関係を明らかにすることを目的とする。