西村伊作の建築設計理念と室内意匠について

摘要

西村伊作が提案した居間式住宅は、家族本位の住宅として提案されたものであるが、当時の家族の在り方と現代の家族の在り方は、家族の望hでいる形には違いがあると考えられる。例えば、家族構成にしても、提案当時の大正時代と現代では、夫婦と子供の家族人数や二世帯で暮らしていても、玄関から完全に分離を望む家族も少なくない。また、高齢化がすすみ、今後ますます住宅で高齢者が過ごす時間は増えており、そのような現代の生活様式に対応した住宅の提案が望まれている。