防水材料の耐候性試験その５４防水上の観点からの建築用シーリング材の耐候性評価その２ 結果と考察

摘要

｢防水材料の耐候性試験その53防水上の観点からの建築用シーリング材の耐候性試験その1」で示した試験の結果と考察を報告する。その1で示した10種類のシーリング材について、目地幅可変型試験体を用いて10年間の屋外暴露を実施し、シーリング材表面のひび割れ深さ（ Dc値， mm）と被着体近傍の損傷深さ（ Df値， mm）を測定した。劣化はほぼ左右対称に生じるため、評価位置は試験体の片側半分とした。なお目地の一般部分と被着体近傍では損傷の程度が異なるため、これを分けて検討する。屋外暴露10年間の各暴露地における伸長率ごとのひび割れ深さ（ Dc値）の結果を図1に示す。SR2はいずれの暴露地でも全ての測定位置でひび割れは発生しなかった。ひび割れが発生したシーリング材では、全体として伸長率が大きくなるに従ってひび割れが深くなる傾向であった。