超高所圧送における軽量コンクリートの圧送性の評価:その８ 振動加速度の測定による圧送性の評価

摘要

本報では，軽量コンクリートの超高所圧送において，振動加速度計により計測した圧送性の評価について述べる。振動加速度計は，小型4チャンネル式のハンディタイプのデータレコーダーに，端子として直径1.5cmの小型の加速度センサーを取り付けて使用した。加速度センサーは，先端をマグネット式に加工されたもので，被測振動体（輸送管）にはマグネットで直接取り付け，固定ができるものである。測定の対象場所はその２での管内圧力やひずみの測定と同様に1階とし，計測箇所は図1に示すベント管部1箇所，直管部1箇所で計測した。加速度センサーの取り付け位置は，ベント管部ではひずみ計測位置のひずみ：S2と同じ位置に１点（測定点：1），ひずみ：S3とひずみ：S4の間で筒先に向かって内側と外側に各1点（筒先に向かってベント管内側が測定点：2，筒先に向かってベント管外側が測定点：，ひずみ：S5と同じ位置に1点（測定点：4）の計4点とした。直管部では圧力変換器：P2とP3（筒先に向かって順に測定点：1，測定点：の間で計2点とした。計測後，計測した加速度の評価及びFFT解析により周波数と振幅の関係から圧送性の違いを評価した。