同一地下構造体において施工法が異なる大規模大深度掘削の報告（その3 施工中の地震時水平挙動結果報告）

摘要

施工中の建物は，完成時に比べて構造的に不安定であることは否めず，とりわけ地下掘削時は仮設構築物により安全性を確保しながら本設構造物を築造していくことになるため，施工中に受ける様々な外因による影響を考慮し施工計画を立案しなくてはならない。また，建築工事における施工中の安全確保については，労働安全衛生法等の関係法令を遵守しながら，善管注意義務のもと各施工会社が最終判断しているのが実情であり，安全性と経済性のバランスに苦慮するところである。