1930年京城都市計画公園指定における運動公園に関する一考察

摘要

本研究は、1930年から1960年の近代ソウルで行われた公園計画に注目し、その中でも特に運動公園といった特殊な性格を持つ公園概念の形成、及び、その変容過程を追跡することで、ソウルの都市計画公園がどのような役割を果たしてきたのかを検討するものである。本稿では、京城府やソウル市から出版された都市計画基本史料を土台に、新聞や雑誌など民間が発行していた報道資料1に現れていた公園の姿を辿ることで、実社会に具現されていた公園像や変遷を把握することを試みた。