縮尺による壁面素材の印象変化:室内模型の印象評価実験

摘要

色・素材に着目した印象評価実験を実施したとき、CGにおける素材感の再現性には疑問が残るけれども、実空間でのシミュレーションは困難が大きいため、縮尺模型を呈示した1）。このとき、光沢・肌理の粗さ、地模様といった素材が持つ属性のうち、光沢以外については縮尺の影響を受けると考えられる。本報では、模型と素材の縮尺を変えた模型空間の印象評価を実施することにより、縮尺が印象評価に及ぼす影響を探る。模型実験の結果を実空間に適用する際に、何らかの変換が必要か、必要だとすればどのように変換すればいいのかを探ることが目的である。