鉄骨枠付 K 型ブレースで耐震補強された RC 建物の補強効果確認原位置試験その 4 柱部材切り出し試験体による耐力確認実験結果

摘要

1960年代に竣工した神奈川大学4号館は既存5階建の上2層および東側を撤去し、全体の25％程度を残して鉄骨ブレース新設による耐震補強を実施して使用されてきたが、横浜キャンパス整備計画により解体されることになった。そこで、解体される4号館を利用して、耐震補強された建物の補強効果を実証するため、原位置での実大実験を実施した1)。本論では、図1に示す旧4号館から解体時に切り出した柱を用いた実物のせh断耐力確認実験を実施したので、その結果を報告する。