木造住宅の耐久性向上に関わる建物外皮の構造・仕様とその評価に関する研究:木造住宅の外装構法選定に関する技術情報ツールの提案

摘要

国土技術政策総合研究所（以下､国総研と省略）では、兵庫県南部地震の後（1996年）､（社）全国中小建築工事業団体連合会の会員を対象にして、木造住宅の接合部に関する施工実態調査を実施し、さらに2000年には、約6200件の耐震診断を基に、既存木造住宅の耐震安全性を分析した。民学官の連帯共同研究「モルタル外壁の長期性能と評価に関する研究（2008～2011年度、主査：石川廣三東海大学名誉教授）」では、研究の一環として、モルタル外壁の設計・施工実態調査を実施した。本共同研究「木造住宅の耐久性向上に関わる建物外皮の構造・仕様とその評価に関する研究（2011～2015年度、主査：同上）」では、東北地方太平洋沖地震後、宮城県石巻市を中心として、木造住宅による粘土瓦屋根の地震被害調査を実施した。