大規模生活単位型知的障碍児入居施設での児童の滞在や交流の実態と生活環境への評価:知的障碍児入居施設での建て替えによる児童の滞在や交流の変容に関する研究その２

摘要

本稿では，建て替え【前】の大規模生活単位型施設時の児童の滞在や交流の様態と支援員や児童による生活環境への評価を明らかにする。７時に起床し，８時に朝食をとる。学齢児は９時に近くの特別支援学校へ登校する。登校時は施設のマイクロバスまたは徒歩である。過齢児は９時から日中活動が始まり，途中12時に昼食をはさみ，学齢児たちが帰ってくる15時半頃まで活動する。下校後は，17時～ 18時の間で夕食をとり，順番に入浴して21時に就寝となる。起床・食事・就寝の時間は平日と同様である。夕食までを自由に過ごし，12時に昼食，15時におやつをとる。支援員と共に男女数人で外出することもある。　なお，建て替え【後】の一日の流れも同様だが，日常生活の介助がほぼ必要ないユニット（BユニットとDユニット）では就寝時間が22時で，他のユニットよりも遅い。