放射性セシウム汚染灰を用いた超高密度モルタル容器のγ線遮蔽性能評価その2 高密度モルタルの促進中性化試験及びγ線遮蔽性能実験

摘要

本稿では，その1で報告した高密度（普通密度）モルタルの促進中性化試験による耐久性評価，及び，各モルタルを用いて作製した遮蔽容器（板）のガンマ（以下，γ）線遮蔽性能評価実験について報告する。本研究で試作した高密度モルタルの耐久性劣化，特に，中性化による鉄粒粉の錆の発生を確認するため，寸法40×40×160mmの供試体を用いて促進中性化試験（ JIS A1153）を行った。供試体の前養生として，材齡4週までは，恒温恒湿室［ 20°C， 80%(RH)］内での封緘養生とし，その後材齡8週に至るまで恒温恒湿室［ 20°C， 60%(RH)］内に静置した。養生終了後， 20°C， 60%(RH)， CO_2濃度5%の条件下で促進中性化試験を行った。中性化深さの測定については，試験開始から1週及び2週間経過した後に実施した（促進中性化試験は2週目以降も実施中）。