人工衛星搭載を目指した民生用不揮発性メモリデバイスの宇宙適合性に関する研究

摘要

近年、宇宙開発が活発になっており、多種多様かつ複雑なミッションが行われるようになってきた。このように多様で複雑なミッションを実現するためには、搭載計算機の能力の向上による宇宙機の自律化が強く求められる。高度で複雑な処理を実現する上で、専用開発された宇宙用の計算機は非常に高コストな上に能力的に限界があるため、民生デバイスの活用が広がりつつある。民生用の演算装置は高度な演算能力を低コストで実現する反面、放射線による影響などで、瞬断やリセットなどの事象が発生することが完全には除外することが出来ない。そのため、高度で複雑なミッションを民生用のデバイスで遂行するためには、瞬断などにも対応できるように、動作状態を適切にバックアップし、瞬断後も動作を継続する高速で繰り返し書き込みできる不揮発メモリの活用が必須であると言える。