S2S 時間スケールにおける北半球冬季の週平均場の予測可能性とテレコネクションとの関係

摘要

2 週間から2 ヶ月程度の時間スケールの数値天気予報は延長(S2S)予報と言われる．S2S 予報は、中期予報（3 日から2 週間程度）のように初期条件の影響を受けるには予報時間が長く、季節予報（3 ヶ月以上）のように海洋などの境界条件の影響を強く受けるには予報時間が短いため、予測可能性の砂漠と呼ばれている．しかし、S2S 時間スケールにおける予測スキルは、大気の長周期変動や大気-海洋-陸面相互作用の影響を受けることも示されている（Brunet et al., 2010, (BAMS)）．