OPOを用いたリザバー計算機実現に向けた1kmファイバ共振器及び測定系の安定性評価

摘要

物理系を用いた新しい計算手法として、物理リザバー計算機が注目を集めている。縮退光パラメトリック発振器(OPO)に用いられる位相感応増幅器(PSA)はリザバー計算に必要な非線形性をもつだけでなく、極限的な低雑音性など計算に有利な性質をもつ。また測定フィードバックによって相互作用する大規模OPO群が実現されており、光電気ハイブリッド型リザバー計算機への応用が期待できる。しかし、時系列予測などの問題で要求される連続かつ長時間の共振器、入力信号位相及び測定系の安定化は実現されていない。今回、光学系すべての長時間安定化に成功したので報告する。