波長掃引型光コヒーレンストモグラフィー光源応用に向けた InAs量子ドットベース1.1 µm帯波長可変レーザーの特性評価

摘要

我々は光コヒーレンストモグラフィー(OCT)の高分解能化に資する光源として、自己組織化InAs量子ドット(QD)を用いた広帯域光源開発を行っている。InAs-QDはGaAs基板上へのInAs成長時に格子歪によって自己組織的に形成されるナノサイズの3次元構造であり、一定のサイズ分布による広帯域な発光および光利得を生体内透過率の高い近赤外波長帯で示す。この特長を活かし、特に生体内透過性の高い波長1～1.1 m付近に発光波長を制御したInAs-QDを光学利得媒体とした波長可変レーザー光源(QD-SS)の開発を報告している。今回、この光源の動作温度に対する波長可変特性を評価した。