国分寺市内藤に残る沖本邸について（その1)：概要と洋館の設計者川崎忍

摘要

建築家•川崎忍（1890〜1972)の初期の住宅作品が国分寺にあることは知られていたが、所在地を含めその詳細は不明であった。2017年6月に現存が確認されたことを機に、市内総合文化財調査の一環として国分寺巿による調査が進められている。現在は洋館と東側に増築された渡り廊下でつながる和館、北側に井戸と使用人が居住した付属棟が現存する。