建築物のLCA 実施における評価の目安の作成: 事例分析による支配的要因分析を踏まえて

摘要

本研究では、事例分析を通して、建築物のLCA 実施に参考となる目安の構築を行った。具体的に、モデル建物4件のライフサイクルにおける環境負荷量を算出し、CO2 排出量・統合化などの視点で、環境負荷排出量が上位90％までの支配的要因をなす投入資材について整理した。これらの事例分析を踏まえ、建築物ライフサイクルのLCA実施における評価の目安の構築を行い、建物1 棟（1 戸）を対象とした、プロセスごとの収集すべきフォアグラウンドデータの内容や、実務におけるデータの収集方法などについてまとめた。