都市部における水空間の美的要素に関する研究: 近現代建築の手法と再開発事業への影響

摘要

水はかつて都市成立の基盤であり、本質的な前提であった。人々が水の価値に気づき、近代建築、現代建築においては建築と水が密接な関係を持つものも作られた。また、国外ではパブリックスペースにも水の演出が多く見られるようになる。日本でも近年、都市の再開発で外部空間に水が使われているものが見られる。しかしデザインは、建築と切り離されていたり、水の特性を生かせていないものが多い。本研究ではまず、近現代の美しく計画された水空間の事例を分析する。その後、近年作られた日本の都市部における水空間を考察し、より良くするための方法を明らかにすることを目的とする。