インドネシアの低コスト集合住宅における自然換気条件下での居住者の窓開閉パターンと熱的快適性

摘要

インドネシアなどの高温多湿気候下では、冷房用エネルギー消費が家庭のエネルギー消費量に大きく寄与する。従って、自然換気はエネルギー消費を抑えて室内の快適感を得るために有効な手段と考えられる。しかし日中ピーク時の外気温が33-34°Cに達するような状況下では、通風を得て皮膚表面の気化熱を促進することと、高温の外気が流入することのトレードオフを検討する必要がある。本研究では、インドネシアのスラバヤに立地する低コスト集合住宅の居住者を対象とした実態調査結果を基に窓開け行動パターンやその影響要因を明らかにし、さらに物理環境や熱的快適性との関係を検討する。