高強度材料を用いた鉄筋コンクリート造梁部材の破壊性状と損傷度評価（その2：ひび割れ性状と損傷度評価）

摘要

高強度材料を用いたRC 造梁部材の構造実験を行い，ひび割れ性状や損傷度の評価から以下の知見を得た。1) F_c60 の試験体はF_c21 の試験体より残留ひび割れ率が大きくなり，ひび割れ幅が閉じにくい傾向があった。2) 縮小試験体の残留ひび割れ幅は実大試験体の0.3～0.7倍程度であった。3) p_w の増加に伴い，残留ひび割れ幅が大きくなる傾向がある。ひび割れ間隔が小さいため，いくつかのひび割れが一体化したためと考えられる。