VR を用いた強震時の居室内音の再現に関する研究

摘要

振動台を用いて行動難度や不安度、生体情報を測定し、設計規範に活かすための研究がなされているが、HMD（Head Mount Display）を使用することで、より地震時の環境に近い実験が可能となる。既往の研究としてHMD のVR 映像の精度を高めるものは著者らがこれまでに検討を加えてきたが、その時の実内音響について言及したものは少ない。たとえば、北原ら1)は再現する地震の音に着目し、室内に発生する音を避難行動に活用する研究をしているが、強震時のVR に使用する音について言及した論文は見当たらなかった。