都市と離島との交流形成におけるコミュニティカフェが果たす役割に関する報告: 兵庫県姫路市家島における二地域居住促進事業「週末島活」を事例として

摘要

2006 年に人口減少を迎えてから、全国において人口減少・少子高齢化による過疎化の進行、空き家の増加による地域環境の維持・管理の問題が共通の課題として存在する。これらの問題は地方集落において顕著であり、多くの地方自治体では、U/I ターン者の獲得による定住人口の増加や集落再編を目標とした施策を掲げているが、日本全体における人口の減少が前提としてある中で全ての地域において定住人口の増加を目標とすることは現実的ではなく、定住人口という定量的指標のみで今後の地域社会の持続性を展望するのは難しい。