公民館との複合型学校施設における共用空間の空間構成と運営の関係に関する研究

摘要

近年、公共施設計画の見直しにより、活動や必要な部屋が類似している学校と公民館を複合化しようとする動きが出てきている。学校と公民館が複合化すると、両者が共用する空間（以下、共用空間）が生まれることが想定される（図1）。そこで本研究では、公民館との複合型学校施設の空間構成や共用空間における整備傾向、運営上の工夫等を分析し、建築計画上の知見を得ることを目的とする。　方法としては、建築系雑誌に掲載された公民館との複合型学校施設の内、学校と公民館の専用及び共用空間を空間的に区分しながら、利用時間帯が重なるA 中、B 小、C 小の3 事例の公民館へヒアリング調査を元に、複合化の経緯や施設の管理運営、利用実態について分析を行う。