オフィス空間における視覚的要因がストレス緩和に与える影響に関する研究その4 教員の執務環境における視覚的評価

摘要

教員（指導員）が求めるオフィス空間を明らかにすることを目的とし、評価構造を起点に職員室の視覚的品質要素の分類と、アフォーダンスに着目した分析を行った。魅力的な要素として、指導員は職員室にリラックスできる空間として外の景色が見える空間および雑談等自席周りで気軽に会話ができる空間が魅力的であることが推察できた。また、好ましいアフォーダンスは魅力的品質要素もしくは一元的品質要素のポジティブグリッドに対応し、好ましくないアフォーダンスは当たり前品質要素と一元的品質要素のネガティブグリッドに対応する傾向がある。本研究では各人の評価構造について定性的に分析した。今後の課題として、得られた結果を統計的に検討していくことが考えられる。