フライアッシュを使用したコンクリートの長期性状に関する実験（その５ 20 年までの圧縮強度および中性化に対するフライアッシュの影響）

摘要

(1) 材齢20 年供試体に対し，空隙の構成に着目すると，空隙径3nm～330nm の空隙率の全空隙率に対する割合は，FA を置換した場合の方が高く，フライアッシュの置換率が大きいほうが高くなった。屋内保存と屋外曝露の比較では，FA の置換により3nm～20nm の空隙径の割合が高くなった。また，20nm～330nm の空隙径による空隙率が，圧縮強度との負の相関性が高いことが認められた。