室内における乾燥感と皮膚含水率および温湿度環境の関係に関する調査: その1 夏期の冷房環境下におけるアンケート調査と実測調査

摘要

夏期の乾燥感の実態を把握するためアンケート調査を行った結果、約半数の人が夏期に乾燥を感じており、男性より女性の方が乾燥を感じやすいことが分かった。乾湿感、室内の温湿度と皮膚含水率との関係を把握するため実測調査を行った結果、被験者によって皮膚含水率や乾湿感の程度は異なっており、被験者の皮膚の特性等が影響している可能性があると考える。温湿度と皮膚含水率の関係では、絶対湿度との有意な関係（p<0.05）が顕著に見られ、その中でも特に皮膚疾患のある被験者に有意な関係が認められた。