ちがさき丸ごとふるさと発見博物館における市民意識の考察地域のエコミュージアム化に関する研究 その15

摘要

近年の日本における少子高齢化や社会構造の変化により、首都圏郊外地などでは地域独自の魅力を見出すことができず、市民の地域愛着・地域アイデンティティの希薄化が進hでいる。市民活動において地域愛着の醸成や地域協力行動、定住意向の高まりが期待されるが、特にエコミュージアム活動がその手法として注目されている。エコミュージアムとは、特定の地域において、市民が主体となり地域に存在する資源の調査・研究・保存・展示・教育を行う市民活動のことである。そこで本研究では、茅ヶ崎市のエコミュージアム活動に参加する市民とその他の市民活動に参加する市民の背景や意識を比較することによって、地域への感情や愛着度の違いを探り、エコミュージアム活動が市民の地域に対する意識に与える影響を明らかにすることを目的とする。