実測による駅コンコースの音環境調査および案内放送の聴感評価実験

摘要

不特定多数が利用する空間である鉄道駅では、施設利用の利便性や安全性を確保するために乗客に適切な情報を与える必要がある。日本の鉄道駅では、耐久性や防火性能を優先した仕上げ材が多く使用されるため、騒音レベルが大きくなりやすく、拡声放送が不明瞭に聞こえる場所も少なくない。本研究では、鉄道駅の音環境を把握するための基礎検討として、騒音環境および案内放送を対象に音環境調査を実施した。また、6 ch.収音・再生システムより、実測した案内放送を用いた聴感評価実験を行った。