ダイナミック・マス（D.M.）を用いた一般建築物の制震構造に関する研究（その1．C 型およびMC 型を用いた1 次モード同調制御の設計例）

摘要

本報では、トグル制震装置を用いたC 型およびMC 型の応答低減効果を示した。「モード同調制御」である簡易設計法は、複雑な立体振動系モデルにも適用できることを確認した。また、MC 型1 次制御は、他モデルに比べて、変位応答低減効果が最も高く、2 次固有周期が最も短くなることを確認した。これより、MC 型1 次制御は、短周期帯が卓越する地震動に対して、応答加速度が大きくなる恐れがある。特に、構造物が高層になるほどその影響が大きく、2 次モード制御の重要性が高くなると考えられる。