「衛星データによる新しいパラダイムの創出」 （古絵図・古文書・衛星データの融合）

摘要

地球観測衛星によって獲得されるデータは,災害監視や土地利用・環境調査等に幅広く活用されている.しかし従来型の視点を変えることにより, さらなる利用範囲の拡大が期待できる. たとえば古絵図や古文書には, 古代の遺跡や景観等が, 情報として含まれている. 衛星データを, DSM（Digital SurfaceModel:地表モデル）やDEM （ Digital ElevationModel:標高モデル）を活用してジオラマ化し, 古文書等に含まれる情報と融合または照合することにより, 様々な時代における海岸線や交通路, あるいは古代景観の復元が可能になる.