聴覚インターフェースを用いた衛星運用時における音の デザインと情報提示手法が知覚に及ぼす影響

摘要

今日,PC の大幅な普及や作業現場の技術の向上に伴い作業環境はそれぞれの場に求められるタスクに応じて多様化し,作業する人間への負担が増えてきている.特に人工衛星の運用のような環境下では今後,ミッションの高度化,複雑化に伴い運用者の素早い適応や状況判断といった能力が必要となってくる.衛星を運用する際,運用者は衛星に関する非常に多くの情報を常に判断しつつ,適切な運用をすることが求められる.また,これらの情報は複数枚あるPC モニターに表示され,状況に応じて運用者が取捨選択する必要が有り,運用者にはある一定レベル以上の知識と技量が求められる.そのため運用時は衛星に関する大量の情報を効率的に把握するための情報提示手法が非常に重要になる.