設計プロセスに基づいた課題解決型学習教材の開発と評価

摘要

平成29 年7 月に告示の中学校学習指導要領解説の技術分野では，社会で活用されている技術がシステム化している実態に対応するために，第3 学年の「技術による問題解決」の項目で統合的な問題を扱うことが述べられている。生徒が身近な生活の中から問題を抽出，問題を部分問題に分解，個々の解決方法を統合化し，実践・改善を繰り返す過程は「D 情報の技術」の中核的な考え方である。近年，生活や社会における課題の解決方法においては，計測・制御技術や情報通信技術など多様な技術の組み合わせで行うことが多い。そこで，本研究では，計測・制御のプログラミングをベースとして，生活や社会の問題から課題の設定，システムの構想，処理手順の具体化，評価，改善という一連の過程を経験できる教材を開発している。本発表では，開発中の教材を用いた学習カリキュラムに関する評価として実施した技術科教員へのアンケート結果についての考察を報告する。