機械学習を用いた視線方向推定と仮想文字盤への応用

摘要

提案する支援ツールは従来のインターフェースを簡便なものに改善し、装着型のデバイスとした。それにより設置が容易になり扱いやすくなった。有用性を示すために評価実験を行った結果、インターフェースに関しては従来のデジタル文字盤に比べて、入力速度や精度、目の移動量において改善が見られた。デバイスに関しては識別精度が想定よりも低かったため有効性を示すことはできなかった。データセットを改善しつつ、機械学習以外の識別方法も併せて検討していく必要がある。また、入力では最低2 回の操作を必要とするため、少ない工数で入力できる予測変換の機能や一文字当たりの入力時間を調整できる機能があるとストレス軽減につながるのではないかと考え今後の課題としていく。