大阪市交通局第1号線（御堂筋線)高密度輸送対応運行制御試験

摘要

大阪市交通局第1号線（御堂筋線）は、ラッシュ時の混雑率が一部の区間で200%を超えている。 その混雑が原因となり、列車の遅延で団子運転状態が発生し、輸送力の低下が問題となっている。そこで日本鉄道電気技術協会を事務局として、学識経験者、運输省、大阪市交通事業振興公社、メーカなどからなる『大阪市交通局第1号線输送カ増強検討委員会』が設置され、平成2年度から3年 間にわたり、輸送力増強に関する様々な検討を行ってきた。その中で、運転時隔を短縮するうえで問 題の大きい区間である中津駅から梅田駅間において、中津駅出発抑止、駅間走行速度制御などの列車 運行制御方式の検討を行った。この趣旨に従って、平成5年5月から平成6年3月にかけて大阪市交 通局の協力を得て、2種類の運行制御方式についての現地試験を行い、その効果を評価、確認した。