柔軟な切頂八面体テンセグリティーの応力と変位を考慮した形状最適化

摘要

テンセグリティ構造は圧縮材と引張材によって構成され，張力導入によって自立して安定化する．一般的に軽量であり，剛性と柔軟性を備えた構造物である．また，厳密な定義では，圧縮材は互いに連結せず，ケーブルの中に圧縮材が浮かhだ形状である．このような構造物は一般的にメカニズムが存在し，極めて柔軟であるため，荷重に抵抗するための構造材として利用されることは少ない．しかし，その柔軟性を最大限に利用することによって，テンセグリティを衝撃に対する緩衝機構やエネルギー吸収機構として利用することができる．また，本研究で対象とする切頂八面体テンセグリティは，格子状に連結することによって大スパン構造を生成することが可能である．