無線LANとの共存環境におけるZigBee の送信成功率を向上させるアクセス制御手法の一検討

摘要

近年，家庭内の電化製品や情報家電製品をネットワークに繋ぎ，一括管理するスマートホームが注目されている．スマートホームのネットワークを構築するにあたり，IEEE802.15.4 準拠のZigBee の利用が考えられている．ZigBee は主にセンサーネットワークを対象とする規格であり，災害時のリアルタイム異常検知やホームセキュリティの維持などパケット送信成功率の著しい低下が許されない場合も想定される．しかし，ZigBee と同じ2.4GHz 帯のISM バンドを利用するIEEE802.11 に準拠した無線LAN が広く普及しており，両システムが混在する環境においては電波干渉が発生し，通信品質が劣化する．そこで，本研究では，無線LAN との共存環境にいてZigBee のパケット送信成功率を向上させるアクセス制御手法を提案する．