視野を共有しないカメラ間の人物照合におけるハードポジティブマイニング適用に関する検討

摘要

近年、監視カメラの普及や防犯意識の高まりにより、監視カメラによる人物照合技術が注目を集めている。しかし、視野を共有しないカメラ間における人物照合には様々な課題が存在する。その一つとして、カメラの写り方の違いにより、同一人物を異なる人物と誤認識しやすいことがある。本稿では、同一クラスと判断しにくい同一人物画像（HardPositive Sample）に対して頑健性を持つよう、ハードポジティブマイニング（Hard Positive Mining: HPM）の手法を提案する。そして、視野を共有しないカメラ画像に畳み込みニューラルネットワークを用いた人物照合に関して、従来手法[1]にHPM を適用した結果を報告する。