特高用非接触形PTによる電圧検知方法の改善

摘要

交流電化区間においては、事故時の限定区分や、き電停止区間の縮小によるき電停止間合の拡大のため、図1に示すような遠隔制御用動力断路器が設備されている。この断路器の入切は、き電電圧が無いことを条件に可能としており、区分用断路器の両端の電圧は、計器用変圧器（PT)で検出している。このPTに絶縁破壊の事故が発生すると、現地にてPTをき電線から切離さない限り、き電の確保ができず列車運行ができなくなる。そこで、PTの絶縁破壊による故障が系統への波及事故となるのを防止するため、電車線の充電部に非接触の状態で、き電線の電圧を検出することができる特高用非接触形PTを開発した。