抽象図形に存在する連続性要因を持つ群化パターンの認識

摘要

現在の類似画像検索では，人間の主観による類似判断と計算機による結果に隔たりが生じる場合も少なくない．これを改善するための一検討として，群化知覚を考慮した類似画像検索システムが報告されている．しかし文献では，局所的な領域から大域的な領域へ徐々に認識範囲を拡げて群化領域を認識する手法であり，画像内を初めに大域的に観察して群化領域を認識できない．画像内を大域的に群化領域を知覚する要因として「よい連続」があり，既存研究では，「よい連続」要因による群化領域を必ずしも正しく認識できない．そこで，本研究では「よい連続」要因による群化認識手法を別に検討することで群化認識の精度を上げることを試みる．