形状が変化するデジタルサイネージにおける印象表現要素の検討

摘要

大型のディスプレイは不特定多数の人々へ向けた情報発信を行うデジタルサイネージの媒体として幅広く普及しており，設置された環境や時間帯に応じて，映像を交えたコンテンツを自由に表示することが可能である．しかしながら，デジタルサイネージ上のコンテンツへの認知がされにくいといった問題が指摘されている．一方，HCI の分野において，形状が物理的に変化し，曲がる，盛り上がる，といった多様な出力表現が可能なディスプレイが注目を集めており，様々な研究が報告されている．著者らは，形状変化ディスプレイをデジタルサイネージに適用し，コンテンツに形状変化を付加することで，コンテンツに対する認知の向上が可能となると考えた．