高水圧下におけるニューマチックケーソン工法の躯体水密性向上および沈設管理方法

摘要

本工事は，浄水場から給水所へ送水管を新設（二重化）する為のシールドマシン発進立坑（外径13.5m×深さ51.5m）をニューマチックケーソン工法にて築造する工事である．大深度のニューマチックケーソン工事では，ケーソン躯体に大きな水圧が作用し（当工事は最大で約0.37MPa），高水圧による漏水発生のリスクが高くなる．本工事では，ケーソン躯体の漏水対策として低熱セメントを適用し，ケーソン躯体のひび割れ抑制，水密性の向上を図るとともに，低熱セメント適用を考慮した沈設管理方法の工夫を試みた．本稿は，高水圧化におけるケーソン躯体の水密性向上および沈設管理方法について述べるものである．