ホタル保全の湿地における外来種アメリカザリガニの疑似巣穴による捕獲に関する試み

摘要

気温の低い冬季において餌を使用せずに疑似巣穴を用いたザリガニの捕獲が可能であることが確認された．また，気温が高くなるにつれザリガニの捕獲数も増加する傾向が確認された．今後，幼体のザリガニを捕獲するため，さらに小径の塩ビ管や形状を再検討する．ホタル保全活動の視点で見ると，疑似巣穴を用いた捕獲は，餌を必要としないことから低コストであり，さらに水質悪化への影響が少ないことからザリガニの防除として有効と考えている．本調査については，ホタル保全活動の一つとして継続していく．