CPS の概念を導入した土木技術開発手法について（その４）:建機自動化開発におけるシミュレーション技術の有効性について

摘要

フィジカル空間での検証は，設備・場所・安全等，配慮すべき事項が多いが，サイバー空間ではこのような制約に左右されないため，シミュレーション技術の活用は建機自動化開発の生産性を大きく向上させる．また昨今はセンサの小型化・低価格化によりIoT が加速し，あらゆるものがデータ化されつつある．これらデータを活用することでシミュレーションはより高精度化し，サイバー空間とフィジカル空間の行き来をよりスムーズにできる．筆者らは今後，CPS の検証プラットフォーム構築に向け，AI を活用した制御システムの開発を行っていく．これにおいて，シミュレータによる学習プロセスの高速化は重要な課題の一つであると考える．